1825年8月6日、ボリビアはスペインからの独立を宣言し、共和国として生まれました。この共和国の時代には不平等を基礎とする植民地時代の社会構造が受け継がれていましたが、抜本的な変革と改革を経て、2009年ボリビア多民族国が樹立されました。

尊重、平等、社会的包摂、主権、尊厳、補完性、平等な分配及び社会的成果物の再分配というボリビア多民族国の基本原則は、すべてVivir bien(良く生きる)という考えに基づいており、安定した社会のための完璧な舞台を提示するとともに、現在と未来の世代にとって包摂と平等の良い模範となっています。

継続的政策と社会・経済

ボリビア多民族国は、継続的政策と社会・経済原則に基づき、高度且つ安定した成長を遂げる国に生まれ変わり続けており、工業化と競争力の向上を目指しています。

 

ボリビア経済は工業化へ向けて力強く歩んでいます。格付け会社フィッチ・レーティングスはBBからBA3へと格付けを上方修正し、国債発行額は10億ドル以上に達しました。これは前回行われた資本アクセスがボリビア共和国時代の1920年にさかのぼることを考慮に入れると、画期的なことと言えます。

 

ボリビア経済の未来は大変有望です。2015年にはコモディティの価格低下の影響があったにもかかわらずGDPの成長率は5%に達しました。近年ボリビア多民族国は外貨準備高を増加させてきましたが、このことはボリビアの現在と未来にとって大きな支えとなっています。今後5年間の経済予測では、まだ産業に活用されていない世界最大のリチウムの埋蔵量を基盤として5.8%から6.1%の成長が達成されると見込まれています。

 

またボリビア多民族国は南米第2位の広大な自然保護区を有しています。ボリビアの輸出の内70%以上は、伝統的輸出品と非伝統的輸出品という2部門によるものです。

 

伝統的輸出は、銀、銅、貴金属などの鉱物資源及び隣国へのガスの輸出を基盤としています。非伝統的輸出品は大豆、キヌア、サトウキビ、米、コーヒー、ワインなどですが、シンガニの寄与も重要で、大きな成長のポテンシャルがあります。

 

2007年以降、ボリビアの原油生産量は現在の生産能力の3倍に相当する2,800万バーレルに達する予定で、炭化水素エネルギーについては自給自足できる国になります。

文化の融合

ボリビア多民族国の成立は、この地に先住し、農業を行ってきた36の先住民族及び国内に居住する移民の子孫全てを包摂すること、そして、36の先住民族の言語のほか、公用語としてのスペイン語を包摂することを基盤としています。

これらの先住民族の言語は13の語族から派生しており、ボリビアの多様性を示しています。先住民族の多くは、それぞれの価値観、伝統、祖先から受け継いだ知識を保持しており、全国民の62%に相当します。移民を含め民族と出身地の多様性を受容することによって、ボリビアは世界で最も包摂的な国の一つとなっています。ボリビアの住民は自身の習慣・慣習や宗教・信仰を自由に実践することができます。

 

ボリビアは伝統のるつぼです。様々な出身の人々がキリスト教、ユダヤ教、仏教、イスラム教、土着の先住民族の伝統を実践しており、出自に関係なく全ての人がボリビア国民です。

 

自然優先

ボリビアはよく多様性の同義語として分類されます。46のエコリージョン、14のエコゾーン、190のエコシステム、19の生物気候を擁するボリビアは、何千種もの動植物の棲家となっており、それらの多くは固有種です。ボリビアには国土の17%を占める22の保護区があり、その内6の保護区は世界最大の保護区として評価されています。

一般に考えられているのとは異なり、ボリビアは山岳国ではありません。基本的にはアマゾン川流域の地域であり、北から南まで国土の65%はアマゾン流域とその豊かな生物多様性の影響を受けています。

 

ボリビアは、高地、渓谷地帯、平原地帯、という3つの地域に分けられます。高地に位置するウユニ塩湖は、その自然美と塩湖が織りなすコントラストの美しさから、世界最高の観光地の一つとなっています。ウユニ塩湖には5,400万トンにのぼるリチウムの埋蔵量があると推計されています。

エボ・モラレス・アイマ大統領、先住民族の権利に関する国際連合宣言に係る国際連合総会より-

 「Vivir Bien(良く生きる)」はボリビアの基本原則の一つであり、互恵主義、団結、そして特に補完性に基づく平等と正義がこの思想の基盤となっています。この考えは、世界をどのように認識し、感じ取り、理解し、計画するかを表しています。「Vivir Bien(良く生きる)」は、自然、パチャママ(母なる大地)、均衡、人間と自然との調和に内在的に結び付いています。この基本原則は、あらゆる形態の生命と自然を含む共通の幸福という概念を中心に据えています。

「『Vivir Bien(良く生きる)』とは平等と正義を基礎として生きるということです。そこには搾取される者も搾取する者もいません。排除される者も排除する者もいません。疎外される者も疎外する者もいません。『Vivir Bien(良く生きる)』とは、コミュニティー、社会、互恵主義、団結、そして特に補完性の中で生きるということです。

『Vivir Bien(良く生きる)』とは、『より良く生きる』ということと同じではありません。他人よりも『より良く生きる』ためには、搾取することが必要となり、競争が発生し、少数の手に富が集中することになるからです。すると過酷な競争が発生し、『より良く生きる』ことを望む人が出てきますが、それは他の多くの人がより悪く生きることと引き換えであり、大きな格差が生まれます。『Vivir Bien(良く生きる)』とは平等に生きることであり、『より良く生きる』とは他者に無関心で、自己中心的、利己主義ということです。」

 

ボリビア多民族国ダビッド・チョケワンカ・セスペデス外務大臣より-

「命の文化の一員である者にとって、最も重要なものは銀でも金でもなく、人間でもありません。人間は最後に位置しているからです。最も重要なものは、川、空気、山、星、蟻、蝶などです…人間は最後に位置しているのであり、私たちにとって最も重要なものは生命なのです。」

Mapa Histórico de Bolivia

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